
生き残る企業は、窮地に陥る企業とどこが違うのでしょう。
売上ですか? 利益ですか? 技術力ですか? 信用力ですか?
確かにこれらは生き残る企業の条件です。
しかしこれには疑問があります。売上が増えれば必ず成長しますか。もしそうだとすれば売り上げに集中しておれば倒産しないはずです。
利益が増えれば倒産しないですか。ならば利益額の大きな大手企業は倒産し ないはずです。
同じように技術力や信用力については、小規模企業よりも比較的規模の大きな企業のほうが高いと評価されます。ならば規模の大きな企業は小規模企業よりも窮地に陥ることはない、と言えますか。そんなことはありません。中小企業の企業数が絶対的に多いですから中小企業の倒産件数が多いように見えますが、近頃は中堅・大手企業も企業再生の申請をしたとの報道が増えてきました。最近はアメリカでもビック3と言われる企業が窮地に至り大きなニュースにな りました。
企業はなぜ倒産するのか。言い方を変えて、どこにポイントを置いた経営をすれば倒産をしないのか。これが経営を考える上で最も重大な課題です。
私たちの長いコンサルティングの体験から、これにはハッキリした答えがあります。ポイントは2つあります。ここでは紙面の都合上簡単に要約して述べ ます。
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存続するための最低必要な資金量を(借り入れに頼ることなく)企業独 自に創出する組織力をつけること。
…… 資金創出力 と言います
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【最低必要資金量】
これから1年間に(約条に従って)返済すべき借入金の額+必要な固定費の2〜3か月分+設備計画に基づく投資額+既設備の割賦支払額+その他予備手当額 ―運転資金の減少額―資産売却による純入金額。
この最低必要資金量を、企業体力を判定するための「判定基準値」と呼びますが、この判定基準値を超えるだけの資金量を産み出す組織の力を 育成することが、企業を成長させる第1のポイントです。
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| (2) |
資金を創出しても、この資金を無駄な方向に支出配分していたのでは、これまたやがて企業を窮地に至らしめる結果となります。正に「目的と効果、対応する資金配分量(バランス」の原則を守ること。
……
資金配分バランス(仕方)と言います。
バランスのとれた資金の配分が企業を成長させる第2のポイントです。 |
以上の2つが経営のもっとも重要なポイントです。
経営の姿勢をこの2つに置きながら、この上に立った具体的な戦略や手法は 企業の特性や業種によって進め方が違います。
私たちが企業を再生すに際しては、先ずこの2つのを測定し、「資金創出力」 の改善可能程度や「資金の配分バランス」を組み換えながら、時には意識的に 売上高を減少させることがあります。そして利益だけではなく資金の創出量を 高めることに集中します。
私たちの実体験から、「企業発展の条件は、売り上げや利益だけではない」と断言できるのです。売り上げや利益が少なくても、資金創出力が高く資金の配分にバランスのある企業は生き残っていきます、と主張しています。