はじめに
平成17年8月28日
中小企業の創業・再生支援グル−プ
代表理事 森井 義之
 新聞等での報道では「倒産件数は減少している」と言われていますが、私共の実感では、潜在的な倒産企業は依然として増加の傾向にあると推測しています。
 近年の政府施策としての「中小企業への資金融資」が、マクロ的には効を奏してきたと思われます。しかしこれをミクロ的に見たとき、個々の企業にとっては一時的なものであって、「企業の存続」という本質的な面の改善や再生には至ってはいないのが実態です。
 一部の経営コンサルタントには、借入金の(一部または全部を)切り捨てさせたり、金利を減免させたり、または、事業の一部門を別会社にして本体を精算させたりしたことを、「再生」と言っている人もいます。
 この結果、金融機関と喧嘩になったり、(最も心配なことは)経営資源の全体的なバランスが崩れてきたことには、全く無頓着にされていることです。
 このような企業は、一時的には資金面で改善されたかに感じられますが、経営資源が歪になり、やがては綻びがあちこちに生じて倒産に至るのです。
 私共の過去28年間の再生活動の中で、このような事例を多く見てきました。
 このような体験から、私は強く主張していることは、「改善や再生には、一部分にこだわるのではなく、全体から見て、今後の生きて行く先を検証し、企業の持つ強み弱みを見極め、改善のポイント(Point)を定め、全体としての経営資源のバランス(Balance)を測り維持しながら、経営(Management)することが重要だ」と言うことです。これが私の主張する「PBM経営」の基本的な考え方です。
 今回は「PBM経営」のポイント7項目を述べて、今後はこのホ−ムペ−ジの「再生の芽」の頁で、機会あるごとに説明して行きたいと思っております。

「PBM経営」の狙うもの
(1)経営機能全般の品質を高めることに集中すること
(2)事業活動の過程管理に重点を置いた組織体を作ること
(3)経営資源には、六大要素があり、これらがバランス良く存在しなければならない
(4)社員教育を慣習化させることが効果を進める
(5)再生の速度は「経営者自身の考え方と、今までにやってきたことをどれだけ変えられたか(どれだけ変身したか)」に比例する
(6)「良い社風」には「良い経営資源」が集まる。良い社風を涵養することが、企業発展の基本である。
(7)「経営者」と「経営する人」は違う。