再生の芽
 今回は、「PBM経営」の第2項目「過程管理」の重要性について説明します。
 先ず、「現在はどこから来たか」と、言うと、とっぴょうしも無い質問のように思われるでしょう。しかし真剣に考えてください。「現在はどこから来たか」と。
「現在は、過去から流れ来て、そして将来へ続くその過程にある」、と私は答えます。
 このように言うと、大抵の人は、「それは当然だ、当たり前でしょう」と思うでしょう。
 この当然のことが、多くは気づいていないのです。
 ここで現実的な話し方に変えましょう。「みんなが一生懸命に働いていながら、なぜ期待する成果が上がらないのか」と、言う問題は日頃多くあることです。
 この答えは、「現在の姿(成果の上がらない結果)は、過去の仕事の仕方や指導体制の不備によるものである(将来への予測誤りもあるが)」と。そしてこの事を、「成果(結果)は、今までの過程から生まれたものである。今突如として、成果が上がらないのではない」と話します。
 今までどのような仕事の仕方、社員の仕事の過程に何か問題はなかったか。または、仕事上の大きなポイントをシッカリ押さえ指導をしてきたか。を考え反省してみれば、今日の成果についての問題点が浮き彫りになるはずです。
 現在から将来に向かって、成果を挙げられる企業体質にするには、過去を無視しては、企業内に内在する問題点を改善することは出来ません。
 ここまでで、お気づきになったと思いますが、成果は過去の過程から生まれる、のです。過程管理の徹底こそ、成果を上げると主張しています。
 「過程管理」とは、仕事を進める過程において、注意しなければならない問題点、事前に準備をしておかなければならない事柄、必要な情報収集、あるいは、方向付け、等々、これらを(私は)「過程におけるポイント」と言いますが、これらのポイントについて、管理者から事前に担当者に伝えて指導しているか、仕事の途中で管理者はチエック(管理)しているか、また担当者は、これらのポイントを自覚して適切に処理しているか、について、仕事(事業活動)の始めから終わるまでの過程において、(見過ごしてはならない幾つかある)重要ポイントを管理する体制・仕組みのことを言います。
 皆さんの会社は、経営資源が絡み合っている「組織体」です(経営資源については次項で述べます)。この組織体の中に、「過程管理」の自覚が生まれた時は、今までとは全く変わった社風と成果が期待できますし、将来への道が明るくなります。

「過程管理」を放棄した姿を「放漫経営」という

(森井記/2005.11)


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