再生の芽
 企業が伸びるのは、「金」が充分にあるからではありません。設備(もの)が立派だからではありません。売上受注が順調に伸びたからではありません。
 ならば何故企業が伸びるのでしょう。
 答えは、「人が伸ばしたのです」。
 どんなに充分なお金が有ろうとも、立派な設備があっても、売上受注が伸びてきても、これらを効果的に活かし成果に結びつける「人の活力」がなければ、このお金も設備も売上受注もすべて何の価値もありません。唯「有る」だけです。
 「人」が成果を出すのです。人こそ企業の宝だと思います。
 この意味から、社員を教育していく制度を「慣習化」することが大切です。
 社員教育の種類を揚げますと、(区分の仕方にいろいろありますが)次のように区分できます。

1.知識・技術の教育:仕事上の知識や技術の習得
2.職場ルールの教育:会社の規則や職場での決まり事の修得 
3.「心」の教育:企業人としての人間性の涵養

 この頃、「心」の教育が増えてきているそうです。
 「人間性豊かな人」、今の企業が求めている「人間像」なのでしょう。
 この様に区分してみますと、今皆さんの会社で必要な社員教育は何だろう、と言うことの答えが見つかるはずです。
 次に、社員教育は思いつきで行うものではなく、慣習化(繰り返し行うことが当たり前のようになり社員に浸透していること)させることの覚悟がないと、成果は出ません。たまにやってみて、成果が出ない、と言っては止めてしまうケースが時々見ます。これでは成果が出ないのは当然です。教育の成果は、継続から生まれるのです。
 私がコンサルティングに入ったときは、必ずと言うほどプロジェクトチームを作ります。これは、社員全員の教育を続けることは不可能ですから、全部署から代表の人を選定して、このチームのメンバーにたいして徹底した教育を継続して行っていきます。その上で、この教育の成果を、各メンバーの職場の中に波及していく仕組みを作り浸透させていきます。
 金融機関から「企業再生成功率は90%」と高く評価される秘訣の1つは、この継続した社員教育と職場への波及効果を狙うことにあります。
 皆さんにも社員教育の大切さに気づいていただき、「人が成果を出す」ことを経営の中に取り込んでいただきますことを期待します。
(森井記/2006.06)


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